イミンイミンイミンイミン・・・

8月30日(火)

日曜(28日)はロッテルダム近郊の小都市ライデンに行ってました。
オランダに着いて以来、はじめてロッテ以外の都市を訪問!
ライデンは「ザ・オランダ」って感じで、こぢんまりとして、
落ち着いたかわいらしい街でしたよ☆

街を歩いてると、まるでお伽の国に迷い込んだかのような
錯覚さえ覚えるオランダっぷり。
時間がさらにゆ~~~~っくりと流れてました^^;

が!

その時間のとろさに押され、
死んでもやりたくないと思っていた事態に陥る。

それは「夜、暗くなってから一人で街を出歩く」こと。

ライデンでボーっとしてたら、
夜8時を回ってしまい、まだまだ明るい
(オランダの今の日没は9時くらい)
と余裕をぶっこいていたら、あっという間にもう日没。
電車に乗るころにはすっかり真っ暗。(ガーン- o -!!!)

おっちゃんがグーグー言って寝てる後ろで、
疲れてるにもかかわらず、私は目ギンギンに見開いて、
帰り道に襲われる、という妄想にまっしぐら。

こうなったらもう誰も私の妄想を止められない。
暴走列車はロッテルダムを遥か越え~・・・・・


て、でも、ちゃんと襲われずに帰ってきたんですけどね(^^;)

どうしてここまで私が恐怖に怯えていたかというと、
ちゃんと理由があるんですよ。

前にも話したように、
ロッテルダムは人口の約半数
(それ以上かも・・・)が移民、という大移民都市。
そんでもって、今は若年の移民(つまり2世、3世)の間
で失業が深刻で、そういった若者による犯罪が深刻。
アムスは移民が多いといっても、学歴がある移民が多いらしく、
ロッテよりは治安がましだとか。
つまりロッテはオランダ一治安が悪い、との噂。

この前、うちの近所でも殺人事件があったらしいし、
窃盗、スリ、恐喝、強姦なども・・・

その上、うちの最寄のメトロの駅付近は移民が多くて、
つい最近「夜は一人で出歩かないほうがいいよ~」
と、ご忠告を頂いたばかりだったのです。

だから、メトロの駅で電車を待ってるときなんか、戦々恐々たるもの。
肌に色のある人を見ただけで、冷や汗が出る出る。
(てか、基本的に移民風の人しかいなかったんですが・・・^^;)

て、よく考えたら、周りからすれば自分も移民にしか見えないんですけどね(←バカ)


でもね、これまでは私にとっては
ロッテだけがオランダの現実だったのです。
だから、ロッテは移民が多い、オランダじゃない、
と言われようと、汚い、と言われようと、
私にとってはこれがオランダの全てだったのです。

でも、ライデンが本当に「ザ・オランダ」、
つまりは白人がばかりで、メルヘンな国
だった分、どんなにロッテが移民社会か、
ということを思い知らされました。

周りの人が言っていた、
「オランダ」と「オランダでないオランダ」
という意味が、始めてよく分かりました。
そして、「ライデンはいいところだ。」
とみんなが口をそろえて言う気持ちが、
少しわかりました。

日本にいた頃、
私はNGOの活動に参加したり、友達が移民のことを勉強してたのもあって、
「なんで日本は移民を受け入れないんだろう?なんて保守的なんだ!」
って、一方的にあたかも人道的な人間のように振舞っていました。

でもね、実際にオランダの移民社会に自分を置いてみて、
移民が多い→移民の間では失業率が高い→犯罪率も高い
という事実に直面し、実際にそれによる恐怖を自分自身が
受けるとなると、やっぱり話は違ってくるわけです。
キレイ事だけでは済まされないのです。

私が肌に色のある人々に恐怖を感じたというのは、
多分に私の偏見が入っているからだ、ということは認めます。
日本人だから、白人だからいい人だ、なんてことはありえない、
というのは頭では分かっています。

上記のような、移民デフレスパイラルごとき状況を
断てば、移民社会=治安が悪い、ということに
なるとは限らない、ということも分かってはいます。

でもね、この移民デフレスパイラルを解決するには、
受け入れえる側で、相当な覚悟が必要だと思うのです。
移民に寛容だ、といわれているオランダでさえ、
私は彼らが移民を“利用するため”に受入を行ったのだと思います。

70年代、オランダは世界が石油ショックで不景気に陥る中、
自国で発掘される天然ガスにより、空前のガスブームに見舞われます。
このときの労働力不足を補うために、(もちろん、他の理由もあったと
思いますが←インドネシア難民とか関係ありそう・・・勉強の余地有)
相当にゆるい規定で移民の受入を行ったそうです。

そして、現在、移民がかなり増加し、社会問題化する中、
政府は移民受入を厳しく規制するようになっています。
昔、滞在許可は100ユーロしなかったそうですが、
今は1年ステイするのに430ユーロを支払わなければなりません。
また、それと同時に、銀行の預金証明などの提出も必要です。
(私も例外ではなく、おかげでとってもめんっどくさいです…*_*)
つまり、お金の無い人間は入ってくるな、ということです。
(もちろん難民はその限りではないと思いますが)

困ったときだけ呼んどいて、いらなくなったら、ポイッです。
別に私はオランダを批判したいわけではありません。
ただ、これは日本に、そして私にもいえることだと思うのです。

本当に移民を受け入れてもいい、というのなら、
本当に相当な覚悟が必要だということです。
それは、自分が日本人だとしたら、
移民として入ってくる人々と競争して、
自分が負けてしまうかもしれない、
ということに対する覚悟だと、私は思います。

というのも、移民デフレスパイラルを断ち切るには、
移民になる人々に、受け入れ側の国民と同じ機会を
与えることが必要だと、私は思うからです。
(何を“機会”とするかは相当議論の余地がありますが…^^;)
ただ、利用するのではなく、対等な立場で向き合う、
切磋琢磨する(競争する)ということだと思います。

そしてその際には、もちろん自分が移民として入ってきた人々に、
負けてしまう、つまりは貧しくなってしまう、ということも
覚悟しなければならないと思います。

極端に言えば、日本で非黄色人種が首相になることも、
受け入れなければならないということだと思います。
果たしてそれを、私は受け入れられるでしょうか?

ひょっとしたら、実はオランダは、
もう既にそれをやりつつあるのかもしれません。
これも実は、今までの移民デフレスパイラルを
乗り越えるためのスクリーニングなのかもしれません。


まだまだよちよちのオランダ生活、何も見えないです。(*_*)



※ これは私の勝手な感想(思い込み)なので、
  オランダのことなどで間違っている点、異論、反論、
  などございましたら、是非是非コメントしてください☆
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by kame_pcaddress | 2005-08-31 17:51 | 真面目な話
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