来た。
今年も 暑い夏が来た。 青い空に、 陽炎立つ道路。 それに小奇麗だけど 殺風景な公共建築。 こういうのを見ると、 私が嫌おうなく思い出すのが、 8月6日午前8時15分原爆投下の日。 広島県民ですから。 約9年間に及ぶスパルタ反戦洗脳教育 のおけげで、投下の日時はもう身体化(笑) 7月になると、反戦キャンペーン月間が開始され、 毎年毎年、映画に被爆者の話に、千羽鶴、 8月6日の登校日に、黙祷。 そして最後はお決まりの反戦感想文。 9年間もやれば反吐が出る。 毎年毎年、同じような感想文を書かされる夏。 いったい先生たちは、子供たちから何を聞きたいと言うのか。 毎年、毎年、同じような内容を書かせて、読んで、何が楽しいのか。 小学生も高学年になれば、大人が求めているような内容を書くくらい の芸当は、誰にだって身につくのに。そんな暗黙の思想統制を引き ながら、毎年毎年、何が楽しいのか。 最後の3年間は、書く気も失せて、一行感想文。 そんなひねくれた私でも、やっぱり未だに背負っている。 未だに思い出す。戦後約40年も経って生まれた私でも、 もう60年も経った今でも。 私は誰にも殺されていないし、誰も殺したことはないし、 はっきり言えば、私に責任なんかないし、関係ない、 と言えばそれだけのこと。そんなしがらみやタブーからは、 自由であっていいのに、未だにどうして引きずったまま。 でもそれはきっと私だけではなく、私の中国人の友人も、 ドイツ人の友人も、アウシュビッツで出会った人々も、 少なからず、過去を背負って生きている。本当は自分の 責任外で、自分だけで背負えるものでも、背負うべきでも、 ないはずなのに。もう関係のない世代のはずなのに、 ずっと責めを負って生きている。 どうして自由にはなれないのかなぁ。 今年は目をそむけずに、 少しは向き合ってみようと思います。 逃げてばかりでは、何も見つからない のかもしれません。 9年ぶりの真実。
by kame_pcaddress
| 2007-07-31 14:57
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