ヨーロッパ人の余裕、アジア人の焦り。

8月18日
(タイトルを大きく書きすぎたかもしれない・・・・汗)


ま、とにかく、こっちに来て感じることシリーズ。
相変わらず仲のよい、可揚(上海からの留学生)と
昨日街にでて、日向ぼっこしながら喋ったこと。


ロッテルダムは、ここ2日ほど、夏らしい晴天が続いています。
雲一つないカラッとした天気で、みんな夕方の18:00くらいから
カフェやバーのテラスで、ゆったり(というか、“ま~ったり”)
とした夕食を楽しんでます。

こっちに来て、みんなが気になっているだろうし、
私自身もずっと自分自身に問いかけていた疑問があります。

それは「オランダと日本で何がどう違うか?」ということ。
漠然としているんだけど、やっぱりずっと自分なりに答えを探していました。

でも、同じ質問を可揚にしたら、すごくステキな答えをくれました。

それは
「ある意味、全部違うんだけど、ある意味全部同じ」
ということ。

本当に全くそうだと思います。

違いを挙げたらキリが無いほど、ここには日本と違うことがいっぱいあります。
(例えば、スーパーのレジ係はみんな座ってることとか、日曜日は基本的に
全部店が閉まるとか、郵便局は再配達してくれないこととか・・・
←基本的に全て仕事が遅い^^;)

でも、生きていく上では、普通に買い物できるし、水道水飲めるし、
シャワーは温かいし、銀行だって使えるし、
何だが基本的にあんまり不自由してなくて、違わない、と言えば違わない。

でも、一つだけ大きく違ってるとしたら、社会のスピード(忙しさ)が違ってるよね、
と二人で合意に至りました。つまり、「アジアの人はみんなすごく働くよね」と言う話。

“アジア”って一括りにするのは一般化しすぎだけど、
少なくとも上海と東京では、人々はみんな、
ここよりずっとよく働いてると思います。

だってここでは一部の企業の幹部を除き、
ほとんどの店や会社が18:00には店閉まいしちゃうし、
例え“働きすぎ”といわれる企業幹部でも、
22:00ぐらいまでがせいぜいらしい(先生談)。

日曜はホントに市街の一部の店を除き、
ほとんどの店が閉まっちゃうし、ましてやコンビニなんて存在しない・・・。


可揚の話だと、ここではみんな職場では自分の仕事以上のことはしないらしい。
つまり、自分の仕事はきっちりやるけど、それ以上のことは手をつけない。
つまりNone of my businessなわけですよ。
(オランダ最大手の銀行勤務中の彼氏から察するところによると。)

で、日曜日は本当に何もしない。ただリラックスする日らしい。

可揚によると、オランダの人は自分達の社会に満足していて、
それをどうメンテナンスしていくか、ということに長けているらしい。
だからみんなリラックスしていて、急がない。
例えそれで職にあぶれたとしても、
高い税金から支払われるしっかりとした失業保険や生活保護が保障される。
人々その長い歴史から、保護を受け取ることを“恥”とは思わないらしい。

「日本にだって生活保護はあるよ」って言ってはみたものの、
「歴史が違う」と言われました。

「・・・」
(「つまりはこれが、“成熟した社会”っていうことなのかなぁ」なんて思ってみたり・・・。)

でも、それを歴史とか、年月のせいにされたら、
どうにか制度面から日本に真似られることはないかなぁ、
なんて思っている私には、元も子もない話なのですよ。
ドラえもんじゃないんだし、私にも、さすがに時は超えられません(;_;)

つまりは、
まぁ、ここで、あえてオランダと日本の違いを言うなら、
日本人はいっぱい稼いで、いっぱい使う。
オランダ人は稼ぐけど、いっぱい税金払って、あんまり使えない代わりに、安心を買う。
そんな気がする。
(すごくいい加減な一般化だけど・・・)


でもでもそんな“ゆったり”した社会をいいなぁ~、なんて思う一方で、
もちろん容易に懸念も思い浮かぶのです。
それは、
「進歩を期待しないで、誰がこれからのオランダ経済を支えるのか?」

普通に連想して、「このままでいい」なんて言ってたら、
経済の競争には負けてしまいます。
「競争しなきゃいい」って話なのかもしれませんが、
じゃ、競争しないで均衡を保てる世界経済が今、実現するかといったら、
大きく疑問。そして現実的ではない気がする・・・

で、同じような質問を可揚にしたら、
EUの人々も、それを大きく懸念しているんだとか。
去年エラスムスで開かれたEUの大きな会議の議題だったそうです。

う~ん、やっぱりか。

そんでもって、
以下は私の考えに入ります。

確かに、このゆったりとした生活はステキだと思います。間違いなく。
それに、“足るを知る”ということ、今の自分に、自分の生活に、
自分の生きている社会に、満足することは重要だと思います。
そして、私に決定的に欠けている要素だとも思います。

だから私は、その欠落感から来る、焦燥感、
何かに追いかけられているような感覚と
常に折り合いをつけなきゃなりません。

でも、そんな一方で、だからこそ(欠落感があるからこそ)、
頑張れる、というのも事実だったりします。
今の自分に満足できないからこそ、頑張れる、
明日も明後日もやるべきことがある、そんな気がします。
(非常にネガティブですが・・・)

だから、私にとって、今に満足するということは、パンドラの箱なのです。
つまり、今に満足できないということは、私に付きまとう焦燥感であると同時に、
私の原動力であり、希望だったりするのです。

No music, no life. ならぬ、No progress, no life. です。
自分の未来を信じずには、生きていけないのです。

そうです、私も立派なワーカホリック予備軍(^^;)


オランダでワークシェアやる割にはね・・・(汗)。



みなさんは、どうですか?
[PR]
by kame_pcaddress | 2005-08-19 22:28 | 真面目な話
<< 人生最悪の誕生日 食料と本とヘアカット >>